伊勢崎賢治「武装解除 紛争屋が見た世界」(講談社現代新書) 2009.02.20 14:53

多国籍の軍人,警官を部下に従え,現地の知事職まで務めDDR(Disarmerment,Demobilization,Reintegration 武装解除,動員解除,社会再統合)の責任者であった著者がDDRの現状と,日本が関わる際の問題点を示しながら平和論を語る。
PKOはニュースや新聞で読んだことはあるけど,日本人がこんなに活躍しているとは知らなかったし,具体的な作業についても知らなかった。
紛争処理って,第三者が圧倒的な武力を見せつけて当事者の動きを止めてしまうんですね。かなわないと思わせる。紛争地での警備というイメージがあったけど,武力がその地域にあるということに意味があるわけだ。
筆者は現状での紛争処理への関わり方に問題があることを示しながらも護憲を唱える。矛盾しているようにも見えてしまうけど,著者の中では完結してるんだろう。

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