天皇と日本の起源(遠山美都男) 2010.03.31 16:22

この本の前に読んだ古事記と日本書紀「天皇神話の歴史」と同じく,予備知識がないとちょっと辛い本でした。それでも,せっかく買ったんだからと思って(せこい),わからないところも,わからないまま気にせず読み進めていくと,昔歴史で習ったようなことも書いてあったり,習ったことと違うことが書いてあったりして興味深いところもありました。読んでて辛い本でも,やっぱり,最後まで,目だけは通した方がいいです。

興味深いところは,例えば,「日出処の天使が,,,」という書簡で随の皇帝煬帝を怒らせたのは,煬帝を「日没処の天子」と表現したことではなく,自らを「天子」と書いて同列に書いたことが原因で,日没処=西の方角というのは,極楽浄土のある方角で隋を貶めるような表現でもない(76ページ)とか,「天皇」という称号は天武天皇からで,それ以前は「大王」という称号であったこと(270ページ以下)が印象的でした。

また,大化の改新の行なわれた難波宮が,大阪での仕事場に近いのに驚きました。時間を作って見に行ってみようと思います。

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