楽園(宮部みゆき) 2010.06.14 01:26


模倣犯から9年。前畑滋子の元に交通事故で死んだ12歳の息子が超能力者だったから取り上げて欲しいという依頼が、死んだ息子の母親から舞い込んできます。

息子の超能力というのは、関わった人の記憶が自分の頭の中に思い浮かんで、それを絵に描いてしまうというもので、息子が残した絵の一枚を辿っていくうちに、親が娘を殺してしまい時効後に親が警察に出頭した事件の真相を探ることになってしまいます。

息子の超能力、娘を殺した事件の真相、息子と事件の接点など、並行して進んでいた話が最後に集約していく感じがいいですね。

超能力の部分におおよそ結論が出て、話が娘を殺した事件の真相に迫っていくあたりから、どんどん物語にはまって行きます。読むペースも速くなっていきました。

小説に登場する悪役には悪役なりの、理屈や正義(世間から受け入れられるかどうかは別として)があることが多いですけど、楽園の登場人物の悪役は、本当に悪いだけの、どうしようもない奴です。

他人はこういう悪役とは関わらずに過ごしていけますが、家族などはこの悪役と縁を切れないわけで、こういう状況に置かれたとき、どうすればいいんでしょうね。

Posted by . on 06/14 at 01:26 AM
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