ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(スティーヴ・ラーソン) 2010.06.04 09:57


映画は見ませんでしたが、面白そうなので買いました。

Amazonの商品紹介から

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表した。
だが、名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れることになる。
そんな彼の身元を大企業グループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルが密かに調べていた。
背中にドラゴンのタトゥーを入れ、特異な風貌をした女性調査員リスベットの働きで、ヘンリックはミカエルが信頼に足る人物だと確信し、兄の孫娘ハリエットがおよそ40年前に失踪した事件の調査を彼に依頼する。
ハリエットはヘンリックの一族が住む孤島で忽然と姿を消していた。
ヘンリックは一族の誰かが殺したものと考えており、事件を解決すれば、ヴェンネルストレムを破滅させる証拠資料を渡すという。
ミカエルは依頼を受諾し、困難な調査を開始する。

全世界で2100万部を突破、2008年度世界書籍売り上げランキング第2位!世界中に旋風を巻き起こした驚異のミステリ3部作の第1部。映画化され、ヨーロッパを中心に各国でナンバー1の大ヒット。

外国のミステリーでよくある、登場人物多いパターンです。5代にわたる家系図のページがあります。

誰が誰のことだかわかりませんけど、一々登場人物の紹介やら家系図を見直す気もないので、わからないまま読み続けて行っても、中心人物はかなり絞られてきますので話にはついて行けました。

登場人物が多いのと、事件の起きた島の出入り口を塞いで密室(状態)にしてしまう設定で、古典的なパターンかなぁ〜と思ってましたが上巻の終わりあたりから面白くなっていきました。

上巻では「スウェーデンでは女性の十八パーセントが男に脅迫された経験を持つ。」、下巻では「スウェーデンでは女性の十三パーセントが、性的パートナー以外の人物から深刻な性的暴行を受けた経験を有する。」という一文がだけが一ページの真ん中に書かれています。

著者が人道主義的な政治雑誌を創立して編集長をしていたこともあって、この小説に出てくる、長期間にわたって女性を監禁して虐待した上で何人も殺害している連続殺人犯や、優秀な調査員である一方で精神障害があるとして後見人がついているドラゴンタトゥの女、リスベット・サランデルが自分の後見人に犯されたりという話は、著者の想像力の産物でしょうけど、実際に似たような話もあったのかなと思ってしまいました。

テーマとかとても興味深いのに、前半部分がちょっと残念。

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