LAタイムズ ローマ支局長 トレイシー・ウイルキンソン著『バチカン・エクソシスト』矢口誠 訳(文藝春秋)を読みました。
超常現象とか陰謀論などトンデモ本の類が大好きなので,このバチカン・クエストも同じような本かと思って買いました。
しかし,新聞記者でもある著者が書いた本というだけあって,取材した内容に基づいて冷静に綴られています。よく考えると,著者名に「LAタイムズ ローマ支局長」という肩書きまで書いてるんですから,当然といえば,当然でした。
エクソシストというと,映画のエクソシスト(ウィリアム・フリードキン監督1973年)を思い浮かべて,映画の中の話しにしかすぎないとも思ってしまいます。それが,協会内部でも様々な意見があるとはいえ,今日でも存続しており,現に悪魔に憑かれた(と自分で思っている)人々に対応していることは驚きでした。
私は,「悪魔に憑かれている」というと,どうしても心の病をイメージしてしまいます。
著者も最終章でいわゆる「悪魔憑き」の症状と精神的な疾患の症状の比較をしていました。多くは,きっと精神的な疾患や心の問題なのでしょう。ただ,どうしても科学的な説明が付かず,医者も対応のしようがないものもあるようで,エクソシストに頼らざるを得ない人達もいるようです。
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