紙一重を超えているのか、計算ずくか、精神科医伊良部一郎が破茶滅茶な治療というか奇行で、訪れた患者の心の病を治すような、本人が伊良部の奇行を見て我に返るという物語です。 飛べなくなった空中ブランコ乗り、先端恐怖症のヤクザ、義父のカツラをむしり取りたくなる衝動を抑えられない娘婿、一塁へ送球できなくなった三塁手、書けなくなった女流作家。 笑えます。 小説読んでて笑ったのは、初めてかもしれません。